第1章 幼馴染み。
「む、麦わらさん!離してください!」
そう。
私はなぜか、
麦わらさんに抱きつかれてます。
「んー、お前、あったけぇな!
それに、いい匂いがする!」
私はきっと真っ赤だろう。
ほてって、変な汗がでてる。
「ひゃぁぁぁ…ーー!!」
言葉にならない声でうなる。
「おい、麦わら屋…
そろそろ離してやれ。」
あら、ローさん、
優しい人。
いや、小さな頃も優しかったよ?
ぶっきらぼうな顔してたけど、
いやいまもだけど、
確かに優しかったもん。
「ふふ。」
「ん?なに笑ってんだ?」
「え?あぁ、いいえ、なんでもないですよ!」
思わず笑ってしまった。