第4章 秘密はいつかばれる。
「知らないわよ。
それに、私がね?
ローのそばにいられて幸せね。羨ましいわ。っていったら、
あなたのほうが羨ましいです。って、
…私はローに偽って接してる、本当の私じゃない、
あなたみたいに素の自分でいられて、笑えてて羨ましい。て、言われたわ。」
偽って?
確かにあいつには秘密がおおい。
でもそんなことを言ってるんじゃないだろう。
なら、俺が見間違ったり、
あいつに重ねてしまったりするのは、
間違ってなかったのか?
そう、なのか?
「ロー?」
「おい、他になにかいってなかったか。」
本当にあいつなら、
きっとなにか他に大事なことを言ってる。
「…言わなくちゃダメ?」
「当たり前だ。」
「そう…。
今夜、私と代わって船を降りるそうよ。
私が乗って、と言われたの。
考えて、って。
だから、私ね?ロー、「すまねぇ。そこから先は、わかるだろ?」」
答えはNOだ。