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〇〇系男子

第2章 肉食系男子


耳は隠せてませんよと思いながら真っ赤な耳をチラリと見た。

そんな彼が赤くなるようなセリフを言っただろうか。
不思議に思い直に伝えてみると彼は驚いた顔をして

「えっ、だって千尋いつも素っ気なくて付き合ってるって思ってるの俺だけかぁ、とか思ってたのに恋人同士でしょとか言われたら赤くなるでしょ」

饒舌さを更に増して細かく説明してくれた彼はやっと普通に戻ったようで。
そんなことで照れる彼は何処かピュアな気がする。

「ほんっとに。」


何を思ったか、彼は近付いてきて彼との距離は殆どなくなった。



「千尋、大好き!」

「あ、あぁ私も…?」

そしてニカッと笑顔でそういった。

あれ、こういう時キスされると思ったのに?
ちょっと変な妄想を膨らませた私は心の中で自分を笑いながらもう一度、彼を見た。


でも次の瞬間彼の瞳は燃えるように熱くなって

「男の、しかも俺の部屋に来といて急にそんなこと言う千尋は馬鹿なの?」


「や、そんなわけじゃ」

マコトは私の腕を掴み自分の顔をグイっと寄せた。



「俺に襲われる覚悟できたよね?」


甘い表情で、甘い声で。彼はそうつぶやいた。
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