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第4章 落とした指輪



翌日、目が覚めると携帯にLINEの通知。

翔ちゃんからだった。

"おはよう。
指輪だけど、俺の部屋探したけど見つから無かった。ごめんな。
俺いなくても家来てくれていいし、俺も探すけど姫菜も探しにきてくれ。"


確かに翔ちゃんの部屋は書類が乱雑に積み上げられていて、たまに片付けを手伝うけどすぐに元通り。
翔ちゃんは片付けも苦手だし、探し物もちょっと苦手だ。
いつも、あれが無い!!と、騒いで、私がここにあるよ?と、教えてあげる。
……、うーん。。

"おはよう!
ありがとう!分かった!自分でも探してみるね!
ちなみに、気を遣うから二宮さんがお家にあまりいない時間に行きたいんだけど…、いつがいないとかわかる?"

"ああ、そうだよな。にのと姫菜あんまり面識ないもんな。
確か今日は帰んないって言ってたよ?
もし、姫菜来れそうならおいで?
俺も遅いから会えないかもだけど。。"

"ありがとう!
うん、じゃあ今日行くね!!
翔ちゃんと会えたら嬉しいな!"

そんなやりとりをして、仕事終わりに翔ちゃんのお家へ向かった。
翔ちゃんから聞いた言葉を信じて疑うこと無く。

でも、考えが甘かった。
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