第3章 アラジンと遊んでみる!【ほのぼの】
昼下がりのある日。
アラジンに遊ぼうと誘われて、手を引かれるまま連れて行かれる。
…一体どこへ行くんだろう?
ぐいぐい引かれて到着。
『…ここって…洞窟?』
アラ「うん。今日はここを探検しようと思ってね!」
森の中に佇み、ぽっかりと何かが口を開けているみたいな…少し不気味な洞窟…。
アラ「昨日、モルさんが見つけたみたいなんだ!」
『そ、ソウナンダー…』
妙にひんやりとした空気が洞窟から流れ出ている。
…入って大丈夫なのかな…
アラ「よし!行こうか?レイさん!」
…
なんだか断れなくて、とりあえず探検することに。
アラジンが魔法で出してくれた火のおかげで、薄明かりに照らされた洞窟が浮かび上がった。
アラ「思っていたより大きいみたいだね…この洞窟。」
『うん…天井が高いね。』
足元に気をつけながら、奥へ…奥へと進んでいく。
進む度に、徐々に洞窟が狭くなっていった。
ごつんっ
アラ「いっ…たぁ!」
『えっ!?大丈夫?!アラジン…!』
アラ「う、うん…大丈夫…頭を軽くぶつけただけさ…レイさんも気をつけてね…天井にも凹凸があるみたいだよ。」
見上げてみると、つららのように垂れ下がった石の柱…アラジンはこれの端に頭をぶつけたらしい。
アラ「レイさん!止まって!」
『っうわ!?…どうしたの、アラジン?』
しゃがまないと進めないくらいに洞窟が狭くなっていた時、アラジンが急に足を止めた。
アラ「ここから先…滑りやすいみたいなんだ…」
アラジンの目の前には、ひとつの穴。
人が1人ようやく入れるくらいの穴だ。
穴の縁を見ると光っていて、触ってみるとツルツル…滑りやすいことこの上ないだろう。
『…みたいだね…』
探険はここまでかな…と思い、引き返そうと考えたのもつかの間。
アラ「レイさーん、下は危険じゃないよー!」
そっかー!危険じゃないかー
えっ…なんで穴の向こうからアラジンの声が!?
『降りたの?!』
アラ「うん、楽しかったよー!」
いやいや、楽しかったじゃなくてさ!
どうしよう…!私も降りたほうがいいよね…!?
滑り台みたいに滑ると出口が見えた。そのまま外へ出ると、硬い岩の地面に尻もちをつく。
『い、ったぁ…』
アラ「大丈夫かい?レイさん。」
『う、うん大丈夫…』