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冷めたミントティー

第5章 Just a time to love ON




「かずちゃ~ん❤オイラ~!」

深夜1時の着信。相手は大野さんだった。
いつもは口数の少ないこの人が饒舌になるのは酔っ払った時くらい。

「あなた、何時だと思ってんの。」
「かずー、いまねーかずの家の近くで飲んでるのー!いっしょにのもーう」
「飲まないですよ。俺寝ますから。」
「釣れねーなー。じゃあ、泊まり行っていい?」
「さっさと来るならいいですけど、迎えには行きませんよ。」
「へへっ、あんがと❤」

年に何回かこうして大野さんはうちへやってくることがある。
仕方なく布団を出して、大野さんが来る準備をささっとした。

ほどなくしてインターホンが鳴り玄関を開けると

「かず~❤」

と、言いながら抱きついてくる大野さん。
「酒くせっ」

抱き締められながら感想を述べると大野さんは静かに身体を離した。

「‥すげーいい匂い」
俺の顎を大野さんの綺麗な指先がツーっとなぞる。

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