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Dye D? 2

第22章 母


渋谷はみんなを見ながら声を掛けた。


渋谷「もう、ここには用はないはずやで、戻ろう」

横山は頷いた。

そして、足早にその部屋を出た。


渋谷「からある話を聞いて
お前らに教えなと思って来たんやったわ」

渋谷は歩きながら、話し始めた

村上「なんかあったんか?」

渋谷「おん、俺らの前にあの女が現れて
を連れて行こうとしたんやけど、
俺と亮で捕まえたら、今みたいに砂になってもうた」

その言葉を聞くと、横山は唇を噛みしめた。

そんな横山を見て、
静かに肩を叩き、話を続けた。


渋谷「あの女はに言ったんやて、
純血のガキを貰うって。
今度こそ、って。」


丸山「アイツは、俺が子供の時に、
母から俺を奪いに来た…!」


丸山はそう言うと、
涙を隠すように俯いた。


丸山「...そして、俺の母に邪魔されたから、
母を殺したんだ...」


村上は辛そうに話す丸山の肩を強く抱いた。


渋谷「マルの話でも分かるように、
アイツの目的は、人間の血が一滴も混ざっていない、純血のガキなんや。
の時は、
子供の時から会いに行って
の子供を貰いに行くって伝えてたらしい」


渋谷の話を、横山は黙って聞いていた。


頭の中で何かを必死で整理させるかのように
村上は独り言をブツブツ言いながら


村上「なんで純血のガキが必要なんや?」


丸山の肩を優しく抱きながら言った。


渋谷「さぁ、ガキを喰ったら
子供になれるんとちゃうか?」

笑いながら返した。

横山の顔つきが変わった。

横山「なるほどな...」

横山の足取りが早くなる。

他の者は必死で追いかけながら話しかけた


渋谷「全部、分かったんか?」


横山「いや、まだ曖昧な部分はあるけど、
ほぼ理解した」


村上「なら、アイツに勝てるんか?」


横山「俺らは負けない、これまでもこれからも」


丸山「アイツは何者なん?」


横山「それは全員の前で話す」


横山は、足を止めて伝えた


横山「俺らに喧嘩売ってきた事を後悔させてやらんと。必ずアイツを倒す」

その言葉にみんなは頷き

横山に続き、絵の門から部屋に戻って行った。
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