• テキストサイズ

白い翼

第5章 第二章第一話


「実沙緒。」

居間の入り口から声がした。匡様だ。

「隠し撮りの犯人…」

つい口に出てしまった。幸い誰も気づいていない様だ。そのまま姫様は匡様に付いて行った。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「太郎’sガーデンすごいですね…」

華と剛は庭を散歩していた。

「華、前鬼。久しぶり。」

門に前に僧正が立っていた。

「祥さん、お久しぶりです。」

完全に剛は無視した。

「俺、先戻っとるわ。」

足早に屋敷の中へ入って行ってしまった。

「すみません、祥さん。最近前鬼さん機嫌悪いんですよ。悠君がお茶淹れてると思うので入りましょう。」

祥は優しく、どこか威圧感のあるいつもの微笑み方をした。

「祥じゃなくて僧正でいいよ。伯耆の淹れた茶か、楽しみだな。」
/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp