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【ONE PIECE】もしもあなたが連れて行ってくれたなら

第4章 前夜祭


 4人で海賊になることを約束してから、8年の年月が経ったある日の夕方。南の海に浮かぶ“竜国島”の大楠の下。そこには、いつものメンバーが揃っていた。

「ミーウ、アユナ、いいな? 明日の12時に北の港だ。わかったか?」

 キッドは念を押すように言った。

「わかってるわよ。明日をどれだけ楽しみにしていたと思ってるの? やっと海賊になれるのよ?」

 ミーウはにこりと微笑んだ。
 ーー明日、おれたち4人は海に出て……海賊になる。ーーその日にちはずっと前から決めていた。8年前に約束してから、それぞれは約束通り強くなった。おれとキッドもアユナとミーウを守れるくらいには強くなったと感じている。それを見込んで、2人にも近々、島を出発することを伝えた。アユナとミーウ……特にミーウは飛び跳ねて喜んでいた。4人で話し合い、それぞれの心の準備や荷物をまとめる時間が必要であるため、ある程度の日数を設けていたのだ。

「遅刻は厳禁だ。わかってるのか?」

「わかってるわよ! 何歳だと思ってるの? 私だって、もう立派な17歳なのよ?」

「17歳になっても、大楠に来るだけなのに相変わらず遅刻ばっかしてんのはどこのどいつだよ」
 
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