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黒子のバスケの愉快な仲間たち【R18】

第8章 第8Q:☆ふたりぶん☆<赤司>


~Side by 赤司~

執事「おかえりなさいませ。坊ちゃん・・・」


「ただいま・・爺・・はなは?」



執事「奥のお部屋でお休みでございます。」



「そうか・・・」



執事「・・・坊ちゃん・・・IH優勝おめでとうございます・・」


「あぁ・・・チームメイトがよくやってくれたよ・・・」



IH優勝を決めた後、数日間の休みが与えられた俺は、
久しぶりに京都から東京の屋敷へ戻ってきた・・・




「はな・・・ただいま・・」




ベッドにすやすやと眠っている、彼女に声をかけると・・・



ピクリと身体を反応させて、綺麗な瞳が開かれる・・・




はな「(おかえりなさい。征十郎・・)」




寝ぼけまなこのまま・・・
彼女の胸のあたりで綺麗な手が美しい蝶のように、
ヒラヒラと舞う・・・




「何か、変わったことはなかったかい?」


はな「(特にない・・・爺がいつもよくしてくれる)」


「そうか・・・寂しくなかった?」


はな「(平気・・・今年の全国大会も優勝したんだってね・・・
なんだったっけ・・イ・ン・タ・ハ・イ)]



手話でインターハイという単語がないのか、
彼女は一文字一文字を手で紡ぐ・・・



「そうだね・・こちらも変わりなく・・・ボクに敗北は無い・・」



そう言うと、少し悲しそうな顔をして・・


はな「(おめでとう)」と伝えてくれた・・・




はな・・・



どうして君はいつもそんな悲しい顔をするんだい・・・




ボクは敗北を知らない・・・
この先もボクに敗北はない・・・




はな・・・




君は、勝ち続けるボクに何の不満があるのだろう・・・



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