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エネルギー

第2章 二人っきり



私は、丸山さんにある場所に連れて来られてた


丸山さんは、ニコニコしながら、私に話しかけてくれる


丸山「ここやったら、身体も温められるし、飲物も飲めるやろ?」

私は唖然としながら、その小さい部屋でどう過ごしていいか分からず、焦っていました。


「....は、ははっ、確かに」


そう答えながらも、自分の気持ちを必死で調えていた
だって、私はアイドルとカラオケボックスに来ていたのだから


丸山「本当は、レストランとかにしたかったけど、人目があるから、ほんまにごめんな」


丸山さんは、本当に申し訳なさそうに謝ってくる

やっぱり、この人は憎めない人だよなぁって

私は感じながら、丸山さんを見つめ微笑んでると

丸山さんは、そっと立ち上がりヒーターの温度を上げてくれた


丸山「温かくなったら言うてな、それまでは強にしてるから」


本当に優しいなぁ...ってか、こうしてると芸能人って感じしないなぁ、私に合わせてくれてるかなぁ?


静かに丸山さんはソファーに座りなおすと、微笑みながら私にマイクを渡して来た

私は全力で首を振った

歌手の前で唄う素人はいないでしょう!

ちなみに、私はオンチです


丸山「なーんや歌わへんの?」


そう言うと、マイクをそっとテーブルに置いた


「...す、すいません」


私は、頭を下げて謝った


丸山「ええねんで、何か話そうか?」


そう微笑む笑顔に、私の胸がきゅんってなっていた

丸山さんの顔を見るのが、恥ずかしくって仕方ない


「...あっ、あのぉ」


私は、おずおずと話し始めた


丸山「うん?どなんしたん..」



優しい声、何でも本当に言えちゃうよ、この人なら

きっと一緒にいれたら幸せだろなぁ

そんな事を感じながら、思いきって打ち明けた



「これ、ずっと渡してなかったんですけど...」


私は、丸山さんのスマホを自分のコートのポケットから出して渡した


丸山「うわぁ、忘れてた!俺、何の為に公園に行ったか分からへん所やった」


丸山さんの驚きかたに私は私は思わず笑ってしまった

その私の笑いに、丸山さんも嬉しくなったのか、


丸山「なら、本当に今日のお詫びに、一曲特別に歌っちゃおうかなぁ?」

と言うと曲を選び始めたのでした








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