第5章 俺と香奈とその周辺。
いつの間にか、下駄箱についていた。
さっと上履きに履いて、人の間をスイスイとすりぬけていく。
香奈は先に来ているだろう。
淡々と階段を上がる。
と、そこへ一人。俺と同じくらいの身長で、チャラい男が近寄ってきた。
「おー、ゆっちー。おははろー」
「よっしー、はよー」
ああ、言い忘れていたけど、俺の名前、【水野 優】だから。
そして少し赤髪がかったチャラそうな奴が【萩野 吉人】。
はぎのよしと・・・。な。
「ゆっちー久しぶりに来たんだなー、学校」
「おー。まぁな・・・」
うん。香奈が来るから(二回目)。