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伝説の島 【ヘタリア】

第1章 始まり


1814年7月22日

今、私たちは海にいます。

7月8日に船出をして
もう二週間にもなりますが
一向に島は見えてきませんでした;

日本「…中国さん、本当に
方角は、こちらで合っているんですよね?」

中国「当たり前ある!

ついでに…我の国へ行く
でかい海流があって

その周囲の「逆方向=
伝説の島行きの海流」を利用して
進んでいるあるよ!」

日本「…食料も水も、底をつきそうですが;」

中国「何とかなるある!!」

日本「奇跡的に
今まで台風に遭遇しなかったものの…

ついに天は私を見放しましたか…はあ;(溜息」

中国「日本~、そんなに暗く考えてたら
悪いことばっか起こるあるよ?

こんな時こそ
男は笑うものある!

ほら
あっはっはっはっは!^^」

日本「あなたの能天気さを分けてもらいたい;
なんて言ったら…きっと、怒るのでしょうね;)

あはは;」

中国「どうしたある!?声がちいせぇあるよ!
さあ!!我と一緒に叫びまくるある!!!^^
あっはっはっはっはっはっはっはっは!!!^^」

日本「叫ぶとのどが渇いて、逆効果な気がするんですが;」

中国「男は、こまけぇことは気にしねぇある!^^」

日本「気にしなければ、死ぬかもしれない状況なのですが…;」

中国「溜息)まったく。日本は、いつもそうあるな」

溜息をつきたいのは、私の方です;

中国「それにしても…日本、お前の置手紙
「もしも見つかれば、すぐに帰ります」って
逆じゃねぇあるか?」

日本「え?」

中国「もし見つからなかったら
もっと早くに帰るって、上司は解るあるが

…早く帰らなかったら
「伝説の島を見つけたんだ」って
判断されるんじゃねぇあるか?」

日本「そのつもりで書いたのですが…」

中国「流石、我の弟ある!^^
いやぁ~。頭のいい弟をもって
我は鼻が高いあるよ!^^」

日本「ですから、弟じゃないと言っているんですが…;

!!あの、中国さん…」

言った直後、中国さんの後ろに
今、一番恐れていたものがありました;

中国「どうしたある?
険しい顔をして」

日本「後ろを見て下さい!!」

いぶかしげに、私の指さす先を見ると…

中国「台風!!??;」

そうして…
私たちは、なす術もなく
海流に身を任せることになりました。
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