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伝説の島 【ヘタリア】

第47章 ただいま療養中



ケイト「だって…


こんな世の中じゃ

決して手に入れられないような温もりを…

想いを、与えてくれた…


あんな風に笑い合うことも…

あんな風に想い合うことも…


あんな人たちとじゃ

決してできないって、解ってるんだ…


だって…

心から、真摯に向き合ってくれていないから…


そりゃ…

できる人たちだっているよ?


でも…

それは、すっごく限られているんだ…


けれど…

皆は違う…


擬人化された国


立場は同じであれ…


それで、自分に合わないからって

真摯に向き合おうとしない人たちはいない


真っ直ぐに見据えて…

向き合って…受け止めて、受け容れてくれる…


だから…大好きなんだ


だから…親友になりたいって思ったんだ…


気が付いたら、そうなってたけれど…

『皆が、そう思ってたらいいな』って…


私が勝手に、思っていたんだ…



ずっと、一人だった…



そうして

一人で乗り越えていくことしか出来なかった…


耐え抜いていくしか…

道はなかった…


それに挫折したり

そんな闇に振り回されたり

葛藤したり…


色々あった…


そんな自分でも…

居て欲しいって言ってくれた…


こんな

悩んでばかりな自分を…

心から、望んでくれた…


だから…


どうあっても…


傷付けたくない…



もう…

傷付くのを見るのは、嫌なんだ!!;(涙」


ドイツ(そうか…


今までの積み重ねが…

今のお前を、作り上げていたんだな…)


涙をこぼしながら

『想い』と共に、拳を握り締めながら語るケイトに対し…


それを見ながら…

痛々しそうな顔をするドイツさん…


ケイト「だから…

イタリアを傷付けようとしたことも…

それで…
結果的に、ドイツを傷付けたことも許せないんだ!;」
ドイツ「傷付いていない!;

第一、イタリアも俺も許している!」

ケイト「衣服も体の一部だ!;
傷付けたのも同じだ!!;」

ドイツ「傷付けられていない!;
それよりも前に言っただろう!?」

ケイト「?…何を?(きょとん」

ケイトの両肩を掴みながら

叫び尋ねるドイツさん…


それに対し

首を傾げるケイトさん…


その目は…

いつも通り、どこまでも澄んだ焦げ茶色の目だった…
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