第2章 新生活とリプレイする私の初恋
あれから時は過ぎて北川第一中学を去り、4月になった。実はあの後結局、影山を探しても見つからずに終わってしまったのだ、私の初恋は。
まあ、初恋なんてそんなものだと知っていたつもりだし変に気にするのは辞めてこれから新しい生活が始まるのだから・・。
新調したブレザーを身に纏い、家を出る。あの時怪我した足は後遺症は特にないものの負荷をかけすぎると再発しかねないらしいので用心しろと言われた。
『お母さん、行ってきます!』
「いってらっしゃい!頑張ってね!こーこーせー!」
家からは歩いて15分程で行けるので助かっているが
葉月は自分の家から少し遠いけど一緒に行けるので嬉しい。
近くの酒屋で待ち合わせをして烏野高校へ向かった。
『今日から高校生だねー、友達出来るかな・・・』
「そうだねぇ・・同じクラスだといいけどなぁ。#文花#は心配しなくてもすぐ友達できるって~」