第8章 映せる景色
頭から何かがずり落ち、私はそれをキャッチする…何かと思えば、トレーナーだった。
月島君が、自分が脱いだものを私に投げ付けたみたい。
暦
「何の嫌がらせ⁉︎」
月島
「緩みきった顔にムカついたから」
意味不明!
暦
「自分の荷物の所に置けばいいじゃない!」
月島
「………」
無視かい‼︎
月島君は、そのままコートに戻って行く。
菅原
「大丈夫か、鳴宮?」
暦
「ハイ…」
腹立つけど…
暦
「皮肉屋め…後で文句言ってやる!」
今は言わない。
月島君も試合に本気になってるみたいだし、水を差すような真似は出来ないから。