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The Way【黒子のバスケ】

第9章 W・C


P.M.10:30

心結は眠れず、部屋の窓から空を眺めていた。
緊張で、目を瞑っていてもなかなか眠りにつけない。


W・C開幕の時より、今の方がドキドキしている。
勝ち進んでいけば、いずれ当たったであろうキセキの世代。その上明日の相手は主将だった赤司征十郎率いる洛山高校だ。
中学生の時にやったとき以来、赤司の実力は重々承知している。
それに、あの緑間も恐れるほとだ。


だが、今までどれだけみんなが一生懸命練習してきたか知っている。みんなももちろん勝つ気だ。
わたしはマネージャーとして、最善の努力を尽くしてきたみんなを精一杯サポートして応援する、それがわたしの役目だ。



考えれば考えるほどに緊張は大きくなっていく。
そろそろ布団に入ろうと、部屋の窓をあけるとその時向かいの道路から走ってくる人影が。


こんな時間にランニング?

そう思い、心結は暗い中目を凝らして見てみると見覚えのある姿が。


あれ、もしかして真ちゃん?



「真ちゃん!」



そう思い、心結は緑間の名前を呼ぶ。
夜中の住宅街は静寂に包まれており、心結の声だけが響いた。

呼ばれたことに気付いた緑間は、立ち止まって声のする方を見た。


「……ん、高槻?」



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