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溺れる

第13章 我慢…


太輔くんと、偶然会って1ヵ月。

少しずつ、生活にも慣れてきて、楓の幼稚園も落ち着いてきた。

この、少しのゆとりが私を蝕む…

太輔くんに会いたい…

テレビ画面の太輔くんとは違う太輔くんに会いたい…

決心できなくて残してある、彼の連絡先を何度も何度も見ては消しての繰り返し…

戻れなくなる…

でも、たぶん少し期待した自分が要る…だから、東京出張に付いて来たんだ…

また会えたらって…

後、10歳若かったら、突っ走れたと思うけど…


我慢を言い聞かせて、今日も誰もいない午後を一人で過ごす…


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