• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

境界の先

第10章 甘える


昼休み、眠いから机で少し寝たけど、まだ眠い…というか身体が疲れてる…。

5時間目、体育か。だるいなぁ。

「サキちゃん、次体育だよ。そろそろ移動したほうが…顔色悪いよ? 大丈夫?」

茜ちゃんが私に声をかけてくれた。

「え? 私、顔色悪い?」

「うん…。保健室に行ったほうがいいんじゃない? 私、連れていってあげる」

「あ…ありがとう…」

…

茜ちゃんが保健室まで連れてきてくれた。

茜ちゃんって本当に優しくて親切で…いい子。
逢坂くんが好きになるのもわかる。

それに比べて私なんて…。

…

保健室のベッドで眠る。

遠くから聞こえてくる体育の先生の吹く笛の音。
音楽室のピアノ。
合唱の声。

気持ちいい。

……

…

「……ん」

寝返りをうったときに、視界の端に誰かいるのに気がつく。

もう一度、目を開けてそっちを見る。

「あっ、逢坂くん…」

ベッドサイドの椅子に逢坂くんが座ってた。

「授業は?」

彼に尋ねる。

「もう6時間目まで終わったよ。ゆっくり眠れたかい?」

「そうなんだ。私、そんなに寝てたんだ」

「茜ちゃんからカバンを預かってきたよ。帰ろうか」

「うん…」

茜ちゃん、逢坂くんに伝えてくれたんだ。

保健室の若桜先生にお礼を言って、私たちは帰る。

/ 98ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp