第2章 家
「もー、先輩機嫌なおしてくださいっ」
あのあと、フラつくあたしは奏に支えられてバスに乗り、なんとか家まで帰ってきた
そして、ここはあたしの部屋
不貞腐れて、布団をかぶって無言の抵抗を示すあたしを奏がゆさゆさと体を揺する
「可愛かったですよ…?」
イっちゃった時、顔真っ赤にしてて
ーーもう無理っ、明日から学校行けないっ、あんなとこでイっちゃって…
「先輩?」
話しかけても、返事がないのが嫌なのか、だんだんと不機嫌になる奏
バスに乗ったら、止めてくれていたあの振動がまた私を突き抜ける
「ひゃっぁっ」
突然の刺激に驚いて、布団をはねのけてしまった