第4章 アイドルの顔
『よし、じゃあご飯食べよ!』
また昨日と同じ席に着き、一斉にいただきますをする。
『今日は俺特製のベーコン目玉焼きー!』
そういって、ジャーン!と手を出す。
『俺の黄身割れてるけど。』
『、、俺のも。』
あ、喋った。
どうやらレンさんと、ユウさんの黄身だけ割れていたらしい。
『いいからいいから!そんなの気にすんなって!お腹に入れば一緒だ!』
『本当こいつポジティブだよな!そのポジティブさ分けてほしいわ!』
『それほどでもー!』
『うざっ!!』
なんか朝から楽しい。いいことありそう!
『みんな、あと15分で出るからな??』
お兄ちゃんの言葉を聞き、みんな話すのをやめ、ご飯に集中した。
『あ、お兄ちゃん!私今日家にいていいの?』
『そのこと話そうと思ってたんだ!今日、ソレイユ雑誌の撮影と取材入ってるから、一緒に見にきたらどうかなって!!』
『え!いいのー!!!?』
私は嬉しさのあまり、声を張り上げた。
『うん!全然いいよ!普段と違うソレイユが見れると思うし!』
カケルさんが爽やかスマイルで言う。
最高すぎやしませんか!!
『じゃ、決まりね!れいなも早く準備してね!』
『ほ、ほーい!』
そう言って、残りのベーコンを一気に口に放り込んだ。