第25章 ＊賭け＊

「…これは私が考えたことじゃないけど
私が貴方達にいう最初で最後のアドバイス」


(桃)「…香奈さん…」

(青)「さつき… ちょっと来い」


桃井ちゃんは青峰君に
引っ張られるまま、連れていかれる

(黄)「香奈っち…」

「ん？」


(黄)「なんで今更あの2人を
くっつけようとするんスか？」

「…さっきもいった通りだよ
あの2人に後悔してほしくないから」


…だって嫌じゃない。
想い合っているのに会えないなんて…

(黄)「そうッスか」


(黒)「赤司君はいいんですか？」

(赤)「俺？」


(黒)「はい。 今伝えなければ
いつ伝えられるか分かりません

それに、僕は赤司君に後悔してほしく
ありません」

(赤)「…そう、だな」


赤司君はそういうと、私に向かって来た

…え、私？
どうして赤司君が？



(赤)「香奈、伝えたいことがある」

「…？ 私に？」


(赤)「ああ… 」

「何？」

(赤)「…俺は君が好きだ」



………赤司君。 初めて私を受け入れて
くれた人 優しくて、皆の頼りになる人

でもまさか、そう言われる
なんて思わなかった


「……。」

赤司君と私の間に沈黙が続く


「…私も好き、です」

「！」

(赤)「本当…か？」

「ええ… 好きよ、赤司君
私赤司君が好き」


" ｷﾞｭｯ "

その直後赤司君に抱き締められる

(赤)「香奈は俺のこと好きじゃない
と思っていた」


「…そうだね。 そう思われていたのも
仕方ないかもしれない」

(赤)「……」

「私赤司君達が来たときに決めていたの
…誤っても好きにならないって」

(赤)「それはなんでだ？」


「私達はお互い違う次元の住人
それぞれ仲間がいて、家族もいる

三次元と二次元では絶対に恋したら
引き返せなくなる。そう思っていたから」

(赤)「香奈がキャラや漫画の事に
触れなかったのもそういう理由か？」

「うん… でも転生する話を聞いて
素直になってもいいんだって思った

だからね、赤司君…
転生しても、必ず赤司君のこと
見つけるからね」


(赤)「ああ、俺も約束する」