第3章 とっても短い・・・
次の日の朝、お母さんから揺さぶられるまで起きることができなかった。睡眠時間は4時間。学生である私にとってはとても短い。
うまく頭がまわらないでのんびり朝ごはんを食べていると、お母さんが私を呼んだ。
「ほら、急いで支度しなさい!カイトくん来てるわよー!」
正直、どんな顔でカイトに会ったらいいかわからなかった。
でも、お母さんはカイトに『ごめんなさいねー、あの子寝坊しちゃって・・・』なんて言ってる。急がなきゃ、と私の脳みそが私を急かす。
目のクマを気にする暇もなく外に出た。
「・・・目、クマできてる・・・寝不足・・・?」
カイトが私の目元にそっと触れる。心配、してくれてる・・・
「ありがとう、私は大丈夫だよ」
その後、私たちの会話は少なかった。カイトもいつもより素っ気なくて・・・なんて話し掛けていいのかわからない。
そのまま私達はクラスに向かった。
案の定、あやからの視線は変わらなかった。