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お姉ちゃん大好き(黒子紫原ショタ夢)ライバルは赤司様

第1章 お姉ちゃんと一緒


「プールいこ~おね~ちゃん」
 3本目のアイスをかじりながら、敦君は言った。
 隣ではゆっくりとアイスティーを征十郎君が飲んでいる。
「敦君、おなか壊すよ?」
「丈夫だから平気だし」
 そう言って、むん、と力こぶを作って見せる敦君。それはなにかちがうんじゃないかなあ……?
「泳げないの?」
「そんなわけじゃないけど……」
 スクール水着しか持ってないし。
 何より最近太った気がするんだよね。
 敦君のことだからぷよぷよだし~とか言ってつまんできそうでいや。
「じゃあ行こうよ~?」
「敦、無理強いはやめないかい。さん、僕の家に温水プールがあるよ」
「……なんだかんだで赤ちんも泳ぎたいんじゃん~」
「泳ぎは得意だよ」
「浮き輪で遊ぶのが一番だし」
「敦は子供だな」
「ふんっ」
 無邪気なふたりの会話を聞いていると、あたしも泳ぎたくはなるんだけど。
「さん、水着ショップのタダ券があるんだけど、いらないかな?」
 そう言って、高級ブランドのタダ券を征十郎君は見せてきた。
 思わずあたしはそれをわしづかみにする。
「行く行く行きます!」
「やったあ!」
 敦君が喜びの声を上げた。
「楽しみですね」
 征十郎君が優雅にほほ笑む。
「うん、そうだね」


 ……プールの日まで、お菓子我慢しなくちゃね!
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