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お姉ちゃん大好き(黒子紫原ショタ夢)ライバルは赤司様

第1章 お姉ちゃんと一緒


 信じられないことだけど、征十郎君は入ってそうそう生徒会役員になってしまった。それも、1年生でだ。噂では次期会長とかとんでもないことが聞こえてくる。
「」
 6年の教室にいると、敦君が現れた。
「敦君」
「赤ちんってばすごいんだよ……もうクラスのみんなに赤司様って呼ばれてんだし……」
「赤司様!?」
「王子様みたいだからだって~」
 変なあだ名だよねって言って笑う敦君に、人のあだ名を笑う権利はないと思うんだけど。
「クラスがもう赤ちん中心だよ」
「へえ」
「オレの頭は中心だけど」
「何言ってんの敦君、どこで覚えてきたのそんなセリフ」
「姉ちゃんの読んでた少女漫画」
 なるほど、納得。
 それにしても征十郎君はすごいなあ。
 そしてなんだかんだで敦君は征十郎君になつきつつある。何でもできるのが素直にすごいと思うらしかった。
「体育でも全勝だし、ちっこいのに」
 いや、征十郎君は平均サイズだよ!
 でっかいのは君!
「今まではオレの独断場だったんだけど、ちょっとうれしい。張り合いができて」
「よかったね」
 嬉しそうに笑う敦君を見てるとあたしもうれしい。
「運動会は、一緒に走るんだ。同じ列で」
「へえ」
「それで、どっちが強いか勝負するし、絶対負けね~」
「がんばってね」
「うんっに一等賞の商品をあげるね!」
「ありがとう、うれしいな」
 子供らしく笑う敦君の頭をなでると目を細めて喜んでくれた。
「あ、でも赤ちんにぶっちぎりでオレ勝ってるとこあるよ~」
「なあに?」
 自信満々に胸を張る敦君。いったいなんだろう?
「給食の早食いとお変わりの量!」
「そっか……」
 それは、勝つべきものなんだろうか。
 でもまあ、体が大きいからおなか減るよね。
 今度お菓子、あたしも作ってようかな。
 洋菓子店の娘だから、それなりに自信あるんだよね!
 きっと、喜んでもらえるはず。
 征十郎君にも、あげよう。

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