第28章 再会と腕相撲と条件競売
「(うまくできるかな…)」
いま出せるだけのオーラを全て左腕に集中させる。
ふ、ふんぬぁぁあ!!!(心の叫び)
燃え尽きろ私の闘志よォォォォォ!!!
メキメキッ…
「……くっ!!」
ギギ…ギ……
トン!
なんとか女の子の手を倒すことができた。
「ハイ残念負けちゃった~!」
「よくやったぜネーチャン!!」
「お嬢ちゃんも強いね!!」
い、いや……死ぬかと思ったよこっちは……!!!
すると女の子はまたお辞儀をしてきた。
「ありがとうございました」
「あ、ど、どういたしまして」
私はこんなに疲れきってるのに、女の子は涼しい顔。
ほんとに何者ですかあなたは!?
女の子がその場から去ると、ゴンとキルアが駆け寄って小声で話しかけてきた。
「…今の本気だったろ?」
「うん左腕折れるかと思った……って痛!!?」
左腕を動かすと謎の痛みが!
「大丈夫!?」
「だ、大丈夫!てゆーか何者だろあの子」
「腕相撲の女世界チャンピオンじゃねー?」
「…どうだった?」
「負けちゃった。あの子強いよ~」
「シズクが弱すぎるね」
「うーん、あのダイヤちょっと欲しかったのに」
「シズクが左腕でやっても負けるなんてな」
「………あれ?フェイタン何ニヤついてるの?」
「別に。シズクの相手が顔見知りの女だただけよ」
「え、知り合いだったの?もう一回挑戦したいな」
「ダメよもう時間ね。仕事開始よ」
「そうそう、それに買ったり競ったりは邪道だぜ」
「オレ達盗賊」
「欲しいモノは奪い取るね」