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冬の寒い日(一十木音也)

第1章 寒い中


12月中旬

町が賑やかでいろんな色で飾られている

そんな楽しそうな日に私は一人公園のベンチに座っていた

白い息を吐きながら

「はぁーどうしてこうなっちゃったんだろ・・・」

あー私のバカバカ、元カレがあんな馬鹿ってことは知ってたけどあそこまでとは・・・。

?「どしたの?」

そこに顔がきれいに整った赤髪の男が私の前に現れた

「え?あ、えっとなんでもないです。ちょっと考え事をしていただけで」

やばーい、なにこの子かっこいい!めっちゃタイプなんだけど!

「はぁ!ダメダメ。そんなこと考えていたら」
?「ほんとに大丈夫?俺で良ければ相談に乗るけど」

そ、相談なんて。恥ずかしくて言えない

「い、いえ!大丈夫です。そんな深刻な考え事じゃないんで」
?「泣きそうな顔してるのに?」
「へぇ、いや、こ、これは・・・。」

え?なんで私泣きそうな顔してるの!あんな男どうでもいいのに

?「話して!俺に話して」
「いや、でも・・・な、名前しらないし・・・」

早くここから消えたい

音「一十木音也。俺の名前。もー君は俺の名前知ってる。話して」
「うっ・・・うっ・・・うっぁぁぁぁん」

私のバカなんでここで泣くのよ

音「え、え、大丈夫!?えっと、こっち来て」

一十木くんは私の手を引っ張り駆けていった

「あ、あの一十木くん?どこに行くんですか」
音「いいから、来て」

一十木くんに連れられたのは大きな大きな杉の前だった

「す、すごい✨」
音「だろ?これが飾られた日から毎日帰りに見に行くんだ。これを見ると心が温かくなるんだ」

一十木くんは私のために連れてきてくれたんだ

「こんなのあったんだ」
音「さっきの無理して話さなくていいから。話はいつでもきくから」
「一十木くん・・・。ありがと!私もこれ見たら元気でたよ」
音「あ!そういえば、まだ君の名前聞いてなかったんだ。教えてくれる?」
「わ、私は、相坂夏葉と申します」
音「あはは、そんなに固くならないで」
「う、うん・・・えへへ」
音「改めまして、俺一十木音也。アイドルをしてる。よろしくな、夏葉」
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