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襲うの……っ!?

第1章 *第一部*プロローグ




『お前が、そいつにちゃんと言わないと…。』



___これが、俺と彩菜との出会い___



その時はちょうど好きな人がいた。


けど、その子には彼氏がいて正直辛かった。


確かに言っちゃえば楽だ。


だけど、今は仲が良くてそれを壊したくなかった。


確かに正論を言われた。


でも、そんな君の言葉にあのときの俺は腹をたてた。





「……なんで、見ず知らずの人に言われないといけないんだよ。」




『知ってる奴に言われるよりはまだいいだろ。』




「……でも、お前みたいな女からは言われたくない。』



『そっ。』



ここは居酒屋でどこにでもいるような格好をした女と


その隣でたまたま飲んでいた俺。


どうやら、独り言が聞こえていたらしく、


言われてしまった。



『たまには当たって砕けてもいいんじゃない?』


「……でも……。」


『でもはなし。多分その子、すごくいい子だよ。』



いきなり現れた女。


しかもかなり変な奴と思っていた。


すると、いきなり紙を渡された。



『それ、私のケータイ電話とメアド。なにかあったりしたらすれば?……お節介かも知れないけど。』


そのときは、ほんとにお節介って思った。

でも、次の日に告白したら断られたけど、

ちゃんと今まで通りに話せる。


「……感謝……したほうがいいのか?」


心なしかそう思いだしていた。

確かにあの女の通りにやったら元にもどった。



これは……するべきか?



いい。
して、もし覚えてたら話そう。


p.p.p.p.p.p.p



『……はい。』


「あ、この前の居酒屋で会った…。」


『……あぁ、どうだった?』


「そ、それのとこなんだけど……。」


あれ、なんでだ?

あの子より緊張してる……。


「きちんと気持ち伝えた。」

『そうか……。まあ、よかったな。』

「お、おうっ!」

『……ん。じゃあ、』


え、ここで終わり?


てか、俺はこいつになんの期待を……?


「ちょっ、ちょっとまったっっ!!」


『……なんだ?』

「そ、そのー、名前は?」

『は?名前?』

「そ、そうっ!!名前っっ!!聞いてなかったから。」

『……桜井彩菜。』












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