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テニスの王子様 短編集

第2章 浴衣デート 切原赤也



「はーぁ…みんなとはぐれちゃったぁ…。みんなどこ行ったんだろ…。」

すると、そこに男が二人、ことのの元へ来た。

「ねぇ、そこの子一人なの?」

「俺らと遊ばない?」

うわぁ、最悪…。

「け、結構です!待ってる人がいますので!」

「そんなこと言わずにさぁ~行こうよ!」

グイッと腕を掴まれた。やだもう気持ち悪い…!

「やだ!離してください!!」

赤也…っ!

「おい!お前らのその薄汚ねぇ手で俺の女に触ってんじゃねぇ!!」

「ちっ…行くぞ!」

舌打ちして去ってく男の人。
振り返ったら赤也が息を弾ませていた。

「ことの!大丈夫か!?」

「赤也…怖かったよ~!(泣)」

思わず抱き着いてしまった。
でも、赤也も抱きしめ返してくれた。

「…ごめんな、俺がちゃんと手繋いどけば…。」

「ううん…さっきの赤也すっごくかっこよかったよ…ありがとう!///」

急に赤也が抱きしめる力を強めてきた。

「あ…あか、や…?///」

「お前、まじで俺から離れんなよ。心配、だから///」

「…!うんっ!」

そこまで言うと赤也が私にキスしてくれた。
それは、とても甘いキスだった。

ドォォォォン!

その背景ではタイミングよく、花火が上がった。







オマケ

これまでの光景を見ていた立海テニス部のレギュラー達。

「あ、赤也があんなに積極的な所は初めて見た。ふむ…データに加えないとな。」

「すげぇ、俺生チュー初めて見たぜィ!な、ジャッカル!!」

「だから、俺に振るんじゃねぇよ!」

「どうしたの、真田?さっきから黙りこくってるけど。」

「ちゅ…中学生の不純異性交遊など断じて許さん!たるんどる!」

「別に不純じゃないでしょ、真田もまだまだ子供だね。ふふっ♪」


~END~
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