第8章 オマケページ快彦篇 嫉妬
最近ゆきちゃんは俺に冷たい。
バレーバレーで全然構ってくれない。俺は帰宅部だから、一緒に下校もできない。
少しでも関わりたくてゆきちゃんと同じ体育委員になったが、殆ど意味なんてなかった。
俺とゆきちゃんは1年の冬に付き合い始めた。
同じクラスで一緒に体育委員をしていた。
俺から好きになって俺から付き合おうって言った。
ゆきちゃんは俺のことを「よっちゃん」とか「よしくん」とか呼んでいた。
けど最近は「ヨシ!」と冷たく呼ぶ。
「今日も一緒に帰れないの!?」
「しょうがないでしょ!大会近いんだから。」
「この前も大会だったじゃん!」
「その大会で勝ったから次があるんでしょ!いちいち聞かないでよ!」
倦怠期なんだろうか?最近喧嘩が絶えない。
と言っても俺が一方的に怒られて終わる。
この日も怒られて凹んだけど、バレー部が終わるのを待って一緒に帰ることに勝手に決めた。
たまにはゆきちゃんが部活に励む姿も見てみたいと思って体育館に行ってみた。
ゆきちゃんの隣には、若くてイケメンの男がいる。
あんな先生見たことないし、先生にしては若すぎる。
ゆきちゃんがその男に向かって笑う。
ムカつく。というか、ズキッと胸が痛んだ。