第2章 学年一のモテモテ王子
万美
「じゃあ大丈夫よ。」
梨沙
『…え?』
万美
「黒田の事は、ちゃんと好きなんでしょ?」
梨沙
『大好きだよ! だから毎日、朝起こすのに、わざと布団に潜り込んだり…』
万美
「アンタ、そんな事してたの?」
万美は、『何でそんな事が出来て告白は出来ないのよ…』と、小さく溜め息をついた。
梨沙
『だってぇ…』
万美
「はいはい、分かってる。それが梨沙にとっての『好き』って言うアピールなんでしょ?」
梨沙
『うん…』
万美
「さっきは、指加えて待ってるつもり? なんて言ったけど、大丈夫そうだね。それに………………だし。」
梨沙
『え? 万美、なんか言った?』
万美
「ううん。なーんでもないよ。」