第3章 赤頭巾ちゃん
狼は人を騙し、喰らい自らの血肉とする
……昔、死んだ爺さんから教わった話だ……
だから、オイラは人を騙すことにも勿論食らうことにも抵抗はない仕方ない狼なんだから
「けど………」
「オオカミさんありがとう!僕、こんなに綺麗なお花の咲いてる場所があるなんて知らなかった……(ニッコリ/////)」
「あんな幼気な子騙したらダメでしょ」
ーーガンッガン‼︎(←オオカミさんが木に頭を打ち付ける音)
「っえ、お、オオカミさん!?ダメだよそんな事したら……ほら血が出てる」
「ウン、アリガトウゼンゼンダイジョウブ(真顔)」
「ほ、ほんと?」
「あぁ、本当に大丈夫だからね、先を急ごうか(苦笑い)」
結局、目の前の赤い頭巾を被った少年を騙すことは出来ずオイラは彼のお爺さんの家まで送ることに