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渡り廊下で恋をした

第7章 ねぇ良太


「おはよ、良太」

「おはよう、ゆう」

私は高2になった。

良太は高1。N高でバスケやってる。

「教科書読みながら学校行くの? ゆう。二宮金次郎ごっこ?」

私が手に持ってる教科書を見て、良太が茶化す。

「もうすぐ中間テストだから、少しだけでも。良太は勉強しなくて大丈夫なの?」

「僕は普段からやってるから…ふふ…」

良太は余裕の笑みを見せる。

いいなぁ良太は。

「良太…勉強出来るしバスケ部って…モテるんじゃないの? N高で」

私は自転車を押して歩く良太の背中に弱音を吐く。

聞こえるか聞こえないかぐらいの声で。

「モテるよ、すっごく」

良太が爽やかな笑顔で振り返る。

やっぱそうなんだ…。

「大丈夫。僕が好きなのはゆうだけ。今までも、これからも」

ニッコリ笑って良太が言う。

朝から…超恥ずかしい!

話、振ったのは私だけど、だけど!

「じゃあね、ゆう。いってきます!」

良太は涼しい顔して自転車にまたがり、ピューッと去っていった。

言い逃げだ!

私はひとり残されて顔が熱い。

電車に乗るまでになおるかな?

真面目なこと考えれば…

私は教科書をチラ見しながら、駅へと向かう。

私だって頑張るんだから!


fin

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