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愛ノ詩

第1章 短い恋


先輩。大丈夫ですか?


そんなような
些細な言葉がきっかけで
好きになってしまうことって
あるんじゃないでしょうか?


特別。

好きなタイプでも
好きな顔でも
好きな性格でもないのに

突然…

あ、この人がいい。

って心で思ってしまうこと
あるんじゃないでしょうか?

大好きとは程遠い
好きという感覚。

私には難しくて
ムズ痒くて
辛い。

そんな想いばかりでした。

好きだよって心から伝えられる自信がなくて

つい言葉を飲み込んで

画面越しで好きを溢れさせて

でも結果それは伝わらない。

だから

伝えようと決心したのは
あの言葉から1ヶ月後。

先輩。僕先に帰りますね?

いつも彼と会う学校の4階で彼は言った

私と彼は周りからは仲の良い
ただの先輩後輩。

お互いの想いも
お互いの気持ちも

隠して隠した。

でも伝えたい


待って…!


先輩?どうした…



好き…



え?


静かに響きわたる私の声が
驚いた彼の表情が

忘れなれなくて
忘れたくなくて


私はまだ恋をしている。
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