第2章 プロローグ
「明日からちゃんも中学生ね」
「ちゃんなら完璧な中学生になれるわ」
「そんな…私なんて完璧には程遠いですよ
それよりも、翔一君の方がすごいじゃないですか」
「翔一なんてまだまだやろー」
「いえいえ、私も翔一君を見本に頑張ろうと思ってるんですから」
、4月1日から新年度のため既に中学生という称号はもっているが、明日からついに中学生の女の子である
現在その入学おめでとう会と名目で宴会が開かれており、お酒に酔っている親戚の大人達に囲まれている
「ちゃんは中学で部活、どうするだい?」
「やっぱり私も翔一くんに続いてバスケ部に入ろうかな。と思ってます」
「へぇ…そうなんか、」
「…翔一君!久しぶり!」
ふと聞こえてきた声の方向を向くと少し汗をかいていてバスケをするときの練習着を来ている翔一くん…がいた
頭には少々桜の花弁が着いていて、満開だということを知らせているようだった
「お久しぶり翔一君、元気?」
「おかげさんでなぁ、何?バスケはいるん?」
「え、ああ…多分!」
「多分って…怪しいわぁ~」
彼はそう言っていつも細い目をさらに細くさせて笑っていた
笑うのをやめるとちょいちょい。と私を手招きしてきたため、はるばる遠くから来た叔父さんに少々失礼します。と言ってからドアを出て、彼に着いていくと部屋に連れてかれた
「わしを目標にするなんて、ようそんな嘘がつけたなぁ」
「叔父さんの前なんだから仕方ないでしょ
だったらさっさと助けなさいよ」
「女は怖いの~」
そう言って彼はまたケラケラと目を細めて笑い、それに私はハッと鼻で笑って足を組んでソファの上に座った
皆さんもうお気づきだろうか、、私は猫かぶりである