第10章 Calling (R18)
細かい、針のような雨が降ってる。
全ての音を雨が吸収してるかのように、部屋の中も静まり返ってる。
翔 「終わりにするって?」
ひかり 「終わりにしよ?」
翔 「何で?」
ひかり 「・・・・・・・・。」
沈黙すら、雨音に吸い込まれてる。
ひかりが泣いてるような笑い顔を浮かべた。
ひかり 「このままじゃ、終わりがないから。」
そんな理由かよ。
聞けませーん、そんな抽象的な理由じゃ。
翔 「終わりにできんの?(苦笑)」
両肩を掴んで壁に押し付ける。
ひかりが肩を揺らして逃げようとするけど。
逃げれるワケないじゃん。
逃がすつもりないんだから。
視線がぶつかる。
言いたいこと、本当はそれじゃねーんだろ?
言えよ、本当に言いたいことを。
ひかり 「・・・・・離し・・」
唇を重ねて、言葉を吸い込む。
それでもまだ抵抗しようとするから、口内に分け入って舌を捉える。
逃げようとする舌を執拗に追い詰める。
なぞり上げ。
掬い上げ。
絡め取って。