第33章 お前はもう…
影「…な、泣きながら笑うんじゃねぇ!」
月「ちょ、泣くか笑うかどっちかにしてくれない?」
2人がギョッとした顔で言ってくるけど、私の涙と笑いは止まらなかった。
『ふ、はは…ごめ、ん、なんか、こういうの、久しぶりだった、から…嬉しくて…っ』
そう言えば、2人は驚いた顔をした後フッと柔らかい笑みを浮かべた…気がする。
だって涙で歪んでほとんど見えないから!←
さすがに泣きすぎかなと思って、涙を止めようとしていると、ふいに頭に乗った重み。
それが動いて私の髪の毛をグシャグシャにする。
『っぅわ…え、ちょ…?!』
私の頭を乱す手の主を確認すれば、龍先輩と夕先輩だった。