第33章 お前はもう…
気づいたら第2体育館前。
昨日も来たけど、なんか久しぶりな感じがする。
そう思ったのは気持ちの問題かな…。
『…失礼しまっごふぅ!?』
体育に入った瞬間、誰かに勢い良く抱きつかれた。
可憐で花のような良い匂い。
『…し、みず…先輩…?』
清水先輩のサラサラとした黒髪が私の頬に当たる。
清「っ…よかった…戻って来てくれて」
ぎゅっと強く抱きしめてくる清水先輩。
その声は少し震えていた。
『…ごめ、なさ…』
私の目から涙が零れる。
もう、体育館内だし…我慢しなくていいよね。
『清水先輩…っごめんなさいいぃぃぃ…ぅ、うぅぅ…っ』