第1章 ◯о。.第一章.。о◯
Siby優花
昔のわたしは輝いていた。
いまの自分が憧れるほど…。
わたしは双子…の一人。
なのに双子の妹、姫花とは全然違う。
姫花は昔から人に好かれる子だった。
まぁ…体が弱いってこともあったが。
私は人に好かれない。唯一の親友、美咲には好かれているけど…。
「優…優花?!」
え?
目の前には私の彼氏、蓮が心配な顔をしていた。
ここは教室…、色々考えてたから前が見えていなかった。
「あ…ごめんね。私、ボーッとしてたみたい。」
「そっか!!良かった~」
蓮はホッとしたように微笑んだ。
「あっ…そういえば今日、一緒に帰れる?」