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【エルヴィン団長誕生日夢】

第1章 師団長と団長



「もっと早く言ってくださいよ!
いや、特に何ができるわけでも
ないですけど……」

「俺はリオに会えただけで嬉しいよ。」


グラスの中で揺れるワインを
見つめていたかと思うと、
その瞳は真っ直ぐリオに
向けられていた。

その瞳と
その言葉に、
自然と顔に熱が集まる。

逃げるように目を逸らしながら、
ワインをグイッと飲み干した。


「お誕生日おめでとうございます。」

「ありがとう。」


エルヴィンの空いたグラスに
ワインを注ぎ、
祝いの言葉を伝えると、
優しい笑顔を零してくれた。


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