第15章 -青色の彼の嫉妬とキス-
「え…?大ちゃん?
あはは(笑)もーう‼︎何言ってるの?
わたしと虹村先輩が
付き合ってるわけないでしょ?」
急にマジメな顔して聞いてくるから、
何を聞かれるのかと思ったら…。
「じゃあ、なんで…」
「なぁに?」
「なんで、おまえ…」
少し柔らかくなったはずの
大ちゃんの表情がまた固くなり、
視線が鋭くなっていく。
「大…ちゃん?」
…グイッ
「…っ⁈きゃっ…やっ…⁈…っ⁈⁈」
大ちゃんに強く腕を引かれたと思ったら、
わたしは大ちゃんにそのまま…
キスをされていた。
さっきわたしがしたような
唇が触れるだけのキスではない。
こんなキス…したコトない…。
こんなキス…知らない…。
オトナの…
好きな人にしかしちゃいけないキス…。