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〜蒼い青い片想い〜

第6章 -緑色の先輩-


「緑間先輩…⁈どうして海常に…?」


わたしはポカンとして
緑間先輩を見つめてしまう。


「おまえと同じなのだよ。」


「…‼︎もしかして緑間先輩も、
きーちゃんと黒子先輩の…⁈」


緑間先輩も…気になってたんだ…。


「あぁ。観る価値もなかったがな。」


厳しい顔をして、
緑間先輩はクイッと眼鏡を触った。


「おまえはどうして海常に?
なんで海常のベンチで観ていた?」


「あ…学校説明会で…
偶然きーちゃんに…」


先程黒子先輩に話したコトと、
まったく同じコトをもう一度話すと、
緑間先輩は呆れたようにため息をついた。


「黄瀬の様子が容易に想像つくな。」




キキーッ


「みーどーりーまーっ‼︎てめぇ‼︎
渋滞にハマったからって、
自分だけさっさと歩いて行きやがって!」


…⁈


な…なに…⁈リヤ…カー…⁇


てゆぅか、誰⁇
緑間先輩と同じ制服ってコトは、
緑間先輩の友だち…?


緑間先輩と同じ制服の男の人が
変な乗り物に乗って現れた。


「当然だろ。あのままだったら、
間に合わないから、
歩くしかなかったのだよ。」


「てんめーっ‼︎」


「ジャンケンに負けたおまえが悪いのだよ。
人事を尽くさないおまえが悪い。」


「あ…あの〜」


はてなマークばかり頭に浮かんでしまい、
わたしは思わず2人の会話を遮った。


「すみれ?どうしたのだよ?」


「あの…コレ…」


わたしは緑間先輩の
友だち⁇が乗っている
変な乗り物を指差した。


「ん?あ、これ?チャリヤカー。
オレらで、ジャンケン負けたほうが
漕ぐんだけどさー、
いっつもこいつが勝つの。
オレ、負けばっかでさ〜。」


緑間先輩の友だちであろう男の人が
教えてくれた。


緑間先輩の友だちではない…のかな?
緑間先輩とタイプが違う。


「ん⁈つか、キミ誰⁇
なにー⁇真ちゃん、彼女いたのかよ⁈」


「「…⁈」」


本日2回目…あれ?3回目⁇


違う…笠松さんは、
きーちゃんがわたしを
ナンパしていると思っていた。


彼女だとは言っていなかったから、
やっぱり今日2人目だ。


「「違います/のだよ。」」


思わず緑間先輩とハモってしまう。


わたしはこれ以上何か言われる前に
先に説明するコトにした。


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