第5章 -影の先輩と新しい光の彼-
火神さんは、やっぱりちょっと…
なんとなく大ちゃんに似てる気がした。
あ!黒子先輩に火神さんのコト、
何も聞けなかった…!
でも、本人いたらそんなに聞けない…か。
きっとまた話せる…
そう思ってわたしも帰ろうとした…けど…
あ…。
大変なコトを思い出した。
バッグ…体育館だ!
でも、きーちゃんに会ったら、
なんて言えばいいんだろう…。
そっとしておくほうが
いい気がするけど、
きーちゃんに会ってしまったら
話さないわけにはいかない。
でも、バッグは
取りに行かないといけないし…。
「…すみれ?」
意を決して体育館に向かおうとすると、
突然後ろから声を掛けられ、
わたしは振り向いた。
「やっぱりすみれか。久しぶりなのだよ。」
今日は先輩によく会う日なのだろうか?
1日で中学の先輩に3人も会うとは…。
中学の先輩3人目は…
ラッキーアイテムであろう
カエルのオモチャを持った
緑間先輩だった。