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【★ハイキュー!!★】短編集

第17章 【縁下 力】隣の席は縁下くん


「それじゃぁ、クジの番号の席に移動しろー」


ガタガタガタ


今日は待ちに待った席替えの日。
私は窓側から2番目の一番後ろの席だった。

机の中の教科書を持って、私は自分の席に腰かけた。

「一番後ろなんてラッキー」

私が教科書を整理していると、
隣の席に誰かが座るのが分かった。

「あっ、隣は佐藤さんかぁ」

私が窓側に目を向けると、
そこには縁下くんが立っていた。

「よろしくね。縁下くん」

「あぁ、よろしくな」







彼の名前は縁下力くん。
2年生で初めて同じクラスになった男の子。
バレー部で、よく田中くんや木下くん達と一緒にいる。

勉強もわりと出来る感じ。
たまに田中くんに教えてたりするのを見たことがある。

すごく目立つタイプではない。
外見に特徴もなくて、ごくごく普通の高校生って感じ。
いつも穏やかな感じで、優しい男の子。

私の縁下くんへの印象はこんな感じだった。






「縁下くん、この問題わかる?」

「あぁ、ここは…」

それから私たちは、授業で分からない所を教えあったり、
日直の仕事を一緒にやったり、
どんどん仲が良くなっていった。



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