• テキストサイズ

【★ハイキュー!!★】短編集

第16章 【西谷 夕】俺が100歳になったら…



帰り道。

「あっ、朝の…」

自分のアパートまでの道に朝の彼が立っていた。

彼も私に気付いたようで、こっちに向かって大きく手を振っていた。

「朝は本当にごめんね?怪我なかった?」

心配する私に大丈夫ッスよ!と、笑顔を見せてくれた。

「俺も心配になって。ここにいれば会えるかなと思ってたんで良かったッス」

ニカっと笑う彼はとても可愛かった。

「あっ、私は佐藤ひろか。この近くに住んでる24歳だよ」

「俺は烏野高校2年の西谷夕。俺もこの近くに住んでます!」

(中学生じゃなかったんだ…って!!)

「えっ!?私も烏野だったんだよ!?

私達は意外な共通点で繋がっていた。

「家がこの辺ってことは…千鳥山?あそこバレー強いんだよね~」

「俺、バレー部ッスよ?中学も高校も」

「えぇーーー!」

私の驚き様に彼も動揺していた。

「私…烏野でバレー部のマネージャーだったの」

すごい偶然だと二人で笑った。
話が盛り上がって、私たちは近くの公園で話すことにした。

「西谷くんはポジションどこなの?」

「あっ、夕でいいッスよ」

「…じゃっ、じゃぁ、夕…くん…」

私がそう呼ぶと、彼はまたニカっと笑った。

「俺はリベロです。最高にかっこいいポジション!」

そうやって楽しそうに話す夕くんはとてもキラキラしていた。
あれからどれくらい話していたんだろう。
外も暗くなって、夕くんは私をアパートまで送ってくれた。

「はぁ…高校生かぁ…」

私は久しぶりに出してきた、高校時代の写真を眺めながら
その日はいつの間にか眠ってしまった。

/ 700ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp