第5章 *本当の気持ち【リヴァイ】進撃*
「おい」
「あ……兵長……」
あれから数日後。
今だに元気が戻らない。
リヴァイとすれ違っても気付かないし、いつも顔色が悪いように見える。
それに、折角二人きりになれても……
「どうした」
「ごめんなさい……出来ません……」
はリヴァイを拒否するようになった。
キスすら拒んでしまう。
最初の方はリヴァイも「仕方ねぇな」と折れていたのだが、何日も拒絶され続けると流石に溜まる。
「いい加減自分を許せ」
「はい……」
「死んだ友人の為にもお前は生きろ」
「はい……」
けど全く元に戻る様子が見られなかった。
次の日、また次の日と顔を合わせてもは暗い表情のまま。
リヴァイはずっと
巨人に食われた友人
の事でウジウジしてるのだと思っていた。
それ以外思い当たる節がなかったから。
けどは……その事に関してはもう乗り越えていたのだ。