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【黒子のバスケ】君を見つけた

第3章 夏が始まる


宮地らと別れ家に着いたエレナは、お風呂に浸かっていた。



「……二人とも怒ってるかな……。」



二人と別れた際の場面を思い出し、エレナはブクブクと湯船に顔の半分を沈めた。



___あれ以上、彼らの側にいると、更にピリピリとした空気が増していくような気がしたエレナは離れることを決意した。


しかし、いざ離れてみたはいいものの、二人の驚いた顔が忘れられず、電車に乗ってからは自分の行動を振り返っては後悔していた。



別れもしっかり出来ぬまま、中途半端に帰ってきてしまった自分。


たまらず、電車の中で宮地には謝罪のメールを入れた。
宮地から来た返信は、素っ気ない中にも優しさが感じられ、少し救われた気分になった。



(ありがとう、キヨくん……ごめんね……涼太)



心の中で呟いた思いは届くことはないけれど、次に会えるときを期待して、私は気持ちを入れ換えた。



明日は、青峰の勉強会!

数日ぶりにバスケ部の皆に会えると思うとそれだけで心が弾む。



エレナはお風呂から出ると、夕方に赤司から着信が入っていたのを思い出し、携帯を手にした。



(征くん、征くん……と、あった。まだ起きてるよね?)


着信ボタンを押すと程なくして呼び出し音が聞こえてきた。


RRRRRR____ピッ



赤司「…… エレナ?遅かったね。今帰ったのかい?」


「征くん、こんばんは!少し前に帰ってきたよ。今はお風呂入っていたところ。」


赤司「そうか……遅くまで大変だったな。ご苦労様。」


携帯から聞こえる赤司の落ち着いた声に安堵感を覚えたエレナは体の力が抜けたのを感じた。


「ありがとう……何か征くんの声聞くと、安心する……」


急に眠気が襲ってきたエレナは、眠気覚ましがてらストレッチをしながら話をしていた。



赤司「くすっ…眠そうだな、エレナ。……じゃあ手短に済ますとするよ。明日なんだが俺が行けるのは17時頃になると思う。青峰とは14時頃から始めるんだろう?多分俺より先に緑間が伺うと思うが、しばらくは二人に任せたいと思う。……すまない。」



「うんっわかった。大丈夫だよ。……あ、あと終わった後、みんなで夕飯食べない?私作るし………」

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