第1章 人それぞれ 政宗 ★
「政宗様は一緒じゃないのか?」
「一緒です」
片倉様、何を言っているのですか?わからないのですか?
「片倉様…とても、とても今気分がいいのです、私」
「…そうか、それより政宗様を連れてきてはくれないか?」
「え?今、いますよ」
「は?」
片倉様、そんな変な顔をしないでください。また怖いと言われてしまいます。
やっと優しい笑顔を見せることができるようになったというのに…。
「政宗様はここに、います」
「…?」
「ここに…いますよ?」
片倉様、何故刀を
「冗談はよせ、政宗様はどこだ」
「だからここに」
「ッッ!!」
何故私に刀を向けてしまったのですか。
こうなることは頭の良いあなたなら分かっていたはずなのに。
それとも政宗様と共にここにいたいのですかね。なんて主想いな…素敵ですよ
「ー、どう?」
「蘭丸!…とっても、とっても素敵だったわ!」
「そっか、信長さまもきっと喜ぶだろうね!」
「濃姫さまにもご報告しなければ」
それと明智さまにもお礼を言わなくてはなりませんね、
ご馳走様でしたって、とってもおいしかったって、
強者の✘って、とっても歯ごたえがあるんですねって。
END