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エッチな声のお勉強

第19章 旅行


旅行2日目。

「美月ちゃん!
ホントーにごめん!!」

うっすらと目を開けたと思うともう一度閉じ
、次は目を見開いたかと思うとベッドから飛び降りて、ユウトは厚いカーテンを開けた。

東向きの窓から差しこむ朝日で、部屋中が照らされる。登りはじめた太陽は、短い針が示す9が、朝なのだと知らせている。

項垂れてひどく叱られた後の子どものような顔をしているユウトは、漆黒の前髪がまっすぐ前に下りて、いつもより童顔に見えた。

「いいよ。
ユウト……疲れてたんだよね。
旅行、無理させちゃってごめんね」

私は意識して優しい笑顔を向ける。

昨日の夜……晩ごはんを食べてチェックインした後、先にシャワーを浴びて出てきた私が見たのは、丸めた布団に抱きついて眠るユウトだった。

しばらく寝顔を堪能してスマホで写真まで撮ったけど……起きる気配は全くない。

ユウトは何も言わないけど、最近の睡眠時間は2~3時間がいいとこだったんだと思う。

私と一緒にいて、安心して眠ってくれるならいいや、と思って私は電灯を消した。

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