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僕の小説のモデルになってください

第5章 君は賢いね


「今日はラブレターをありがとう」

藍田くんはそう言って、胸ポケから朝私が渡したメモを出す。

そしてその紙をそっと自分の唇にあてる。

今日も藍田くんの部屋に来た。

テスト前で部活ないから。

「ずっとそこに入れてたの? それ」

私は彼に尋ねる。

「うん。みなみの愛の言葉、しっかり胸に受け止めたよ」

そう言って、彼は手で胸を押さえる。

「愛の言葉…なのかな? それ」

私は首を傾げる。

彼も真似して首を傾げる。

「違うの?」

「さぁ…」

「好きなくせに…」

彼は私の唇に唇をつける。

唇の隙間から差し込まれた彼の舌を、私は自分の舌で迎える。

舌先から私の身体がふわふわしてくる。

私は彼の腕にちょっとつかまる。

彼の舌が私の口の中に入る。

彼の眼鏡がちょっと私の顔にあたる。

彼は唇を離して、ふっと微笑む。

眼鏡を外して胸ポケにしまう。

そして、私の腰を両手でグッと引き寄せる。

下半身が密着する…

私は彼の顔を見上げる。

彼は再び唇をつける。

すぐに舌が入り込み、激しく絡む。

あ…はぁ…気持ちいい…

舌の下側をレロレロされると、彼の腕を握る私の手はぎゅってなる。

「みなみ上手になったね」

唇を少し離して彼が言う。

私は目を少し開けて、彼の目を見つめる。

「僕にどこまで許してくれる?」

彼が問いかける。

「全部あげる」

私の答えに彼は目を細める。

「なら大事に取っておこう。ケーキの苺は最後に食べるタイプなんだ」

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